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これらのスケッチは、1990年代前半に描きました。1995年に 「ベトナム横丁喧喧録」という本を上梓しましたが、一部をのぞいて、
ほかはみなそこに収録したものです。
これらを描いた頃は、旅の途中で日本人に会うことは稀でした。その 頃は、ベトナムに行くというと周囲から変な顔をされたものです。「お
まえも変人だな。もっとおもしろい所が、ほかにいくらもあるだろうに ・・・・。」と。彼らにベトナムのイメージを問うと、返ってくるのは決ま
って「戦争」と「ジャングル」、この2つでした。ところが、今や連日、 日本から直行便が飛び、「雑貨」と「料理」目当てに多くの日本人が大
挙して出かけています。
この10年、確かにベトナムもずいぶん変わったけれど、日本人のベ トナムに対する印象の激変ぶりにも面喰います。いや、10年という時
間は、この激変に要する時間としては充分な長さなのか? ぼくにとっ ては、10年前なんてつい昨日のことという感じなのですが・・・・・。
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